物語の設定~時代背景

時代背景:1720年

◆1720年のフランス

 1685年 ルイ14世がフォンテーヌブローにて『ナントの勅令』を廃止した。

これによりフランスはカトリック教への統一をめざし、プロテスタント派の改宗を進めようとしたが、結果的に経済を担っていたユグノーがドイツへと移住。
国家生産力の落ちたフランスは、疲弊し、その100年後のフランス革命へと繋がる。

◆黒死病(=ペスト)

 14世紀のヨーロッパではペストの大流行により、全人口の三割が命を落としたとされる。

1347年9月、十字軍の艦船のある一隻がシチリアの港に帰還、その中にペスト菌を宿したクマネズミがまじっていた。船員が次々と体中に青黒い斑点が多数現われ、激しい高熱に苦しみ、肌がカサカサになり、発病からわずか3日後には、見るもおぞましい黒紫色に変色して死んでしまった。

 1720年は、ヨーロッパで最後にペストが大流行した年である。

◆中世ヨーロッパの医術

 西ヨーロッパではローマ帝国崩壊後、組織的な医学発展は停止いていた。

医学知識は多くの修道院施設で保管され、12世紀イタリアその他で医学大学が設立された。
これにいり民間伝承が科学的根拠をもって検証され、医学は大きく進歩した。しかし有効な薬は、アヘンとキニーネくらいしかなく、ペストに対しては、無力だった。
また教会と医学の関係は決して良好なものではなく、異国・異文化の治療法は阻害されていた。

◆中世ヨーロッパと自然科学

 ガリレオ・ガリレイ(1564-1642)が地動説を説き、ルネ・デカルト(1596-1650)は『方法序説』で「我思う、ゆえに我あり」と称え、アイザック・ニュートン(1643-1727)が『万有引力の法則』を発見し、古典力学の祖となった。

 中世から近代へ、神と王国の時代から科学と産業の時代になろうとしている歴史の流れの中であっても、魔女狩りのような悲劇は繰り返されていた。

ガリレオ・ガリレイはローマ教皇によって軟禁された。
ルネ・デカルトの哲学は神学の予備額としての存在しか認められなかった。
アイザック・ニュートンは錬金術師であった。

中世から近代へ、人は変わろうとしていた。しかし、すべての人々がそれを受け入れられるわけではなかった。

夢詞遊めけめけ

めけめけとは、もとは某SNSのハンドルネームでした。由来はフランス語の「Mais, qu'est-ce que c'est?」(メケスクセ、「だけどそれがどうしたの?」の意)を訛って「Meque meque?」(メケメケ)。有名なシャンソンで、日本では美輪明宏さんが歌い多くの人が知るようになりました。僕がこの曲に出会ったのは『スネークマンショー』というレコードに収録されていたDr.ケスラー(故加藤和彦さん)がカヴァーしたヴァージョンでした。そしてFrameのうにかんさんがどういうわけか「ムッシュ」をつけて呼んでくださるようになり『夢詞遊=ムッシュ』とさせていただきましたとさ・・・つづく(どこに?)

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